アーカイブ紹介：AIと3Dバイオプリンティングを融合した個別化口腔軟組織構築

AIと3Dバイオプリンティングの融合による個別化口腔軟組織構築 ― ウェビナーアーカイブ紹介

CELLINKが開催したウェビナーでは、シンガポール国立大学（NUS）のDr. Gopu Sriramが登壇し、3Dバイオプリンティングと人工知能（AI）の融合による再生医療への応用について紹介されました。

CELLINKの3Dバイオプリンター「BIO X」とAIによって最適化されたパラメータを活用し、粘膜歯肉欠損（mucogingival defects）に対する個別化移植片（パーソナライズド・ティッシュグラフト）のバイオファブリケーションが実現されました。

ウェビナーの内容概要

本ウェビナーでは、以下のような注目のトピックが取り上げられました：

• AIと3Dバイオプリンティングの組み合わせによって、実験の成果を加速させる方法
• 個別化された歯肉移植片など、3Dバイオプリンティングの再生医療への応用
• 最近発表された論文
  
  “3D Bioprinting and Artificial Intelligence-Assisted Biofabrication of Personalized Oral Soft Tissue Constructs”
  
  で紹介された、AIで最適化されたパラメータと3Dバイオプリンティングを組み合わせたワークフロー

講演者について

Dr. Gopu Sriram（MDS, PhD）は、シンガポール国立大学 歯学部の助教であり、同大学内にある積層造形センター（NUS Centre for Additive Manufacturing）のCo-Thrust Leadを務めています。

彼が率いるTissue Mimetics Laboratoryでは、マイクロ流体工学、3D培養、3Dプリンティングによるバイオファブリケーション技術の融合を通じて、個別化移植片の開発や、動物実験代替モデル、口腔領域の再生医療に関する先進的な研究が行われています。

彼の研究は、Advanced Healthcare Materials、Biofabrication、Materials Today、Lab on a Chip、Dental Materialsなどの一流学術誌に掲載され、歯科研究・動物代替・教育分野での功績が高く評価されています。