ウェビナーのご案内:空間オミクスの大規模運用へ‐ハイスループット化に求められる新たな視点 (講演:Rarecyte社)

             

大規模化する空間解析研究
“高多重”だけでは対応できない時代へ

 近年、空間プロテオミクスやマルチプレックスイメージングを活用した研究は、探索研究の段階から、より大規模な臨床研究・コホート研究へと急速に広がりつつあります。

特に、大規模コホートでの比較解析、臨床試験におけるバイオマーカー検証、複数施設共同研究、創薬における患者群の分類、多ユーザー環境での運用など、解析対象や運用規模そのものが大きく変化しています。

その一方で、研究現場では新たな課題も顕在化しています。

“見える”だけでは足りない時代

空間解析技術の進化により、従来では困難だった微小環境(Tumor Microenvironment)の詳細な可視化が可能となりました。しかし、研究の大規模化が進むにつれ、単純に「高多重解析ができる」というだけでは不十分なケースが増えています。

現在、多くの研究現場で課題となっているのは、解析対象サンプル数の増加、解析待ち時間の長期化、人的オペレーション負荷、データ品質のばらつき、サンプルトレーサビリティ管理、施設共用時の運用効率、高いランニングコストといった、“運用面”に関する問題です。特に臨床研究では、単一サンプルの解析性能だけでなく、「大量のサンプルを、安定した品質で継続的に処理できるか」が重要視されるようになっています。

空間解析に求められ始めた「臨床研究対応力」

従来、空間解析は比較的小規模な研究用途で利用されるケースが中心でした。しかし現在では、数十例規模から数百例規模への拡大、探索研究から臨床応用への移行、単独研究室からコアファシリティ利用へとニーズが変化しています。

そのため、高スループット化、長時間自動運転、再現性の確保、運用標準化、省人化、多施設対応といった要素が、装置選定やワークフロー設計において重要なテーマになりつつあります。

なぜ今、「大規模運用」が注目されているのか

空間解析では、単に多くのマーカーを観察できるだけではなく、「得られたデータを、実際の臨床研究スケールで運用できるか」が重要になっています。

例えば、大規模コホート研究では解析遅延が研究全体へ影響し、臨床試験ではデータ品質の均一性が求められます。また、多施設共同研究では運用標準化が不可欠であり、共用施設では複数ユーザーへの対応も必要になります。

こうした背景から、空間解析装置にも、「研究用途」だけでなく「臨床研究インフラ」としての役割が求められ始めています。

RareCyte社ウェビナー開催
大規模臨床研究に向けた空間解析をテーマに紹介

こうした背景の中、RareCyte社は、大規模臨床研究向け空間解析をテーマとしたウェビナーを開催します。

本ウェビナーでは、同社のSenior Vice President of Biology R&DであるTad George博士が登壇し、大規模研究における課題、空間解析の運用スケール化、高スループット化への考え方、多ユーザー環境への対応、臨床研究を見据えた解析運用などについて紹介予定です。

また、RareCyte社のハイスループットモデル「Orion HT」についても、その設計思想や、臨床研究向けにどのような点が重視されているのか紹介される予定です。

Webinar Information

タイトル:
Clinical-Scale Spatial Biology with Orion HT

開催日時:
2026年6月3日(水)午前1:00(日本時間)
※米国時間:2026年6月2日(火)12 pm EDT / 9 am PDT

開催形式:
Zoom Webinar(オンライン開催)

登録URL:
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こんな方におすすめ

・大規模コホート研究を進めている研究者
・空間解析の高スループット化を検討している方
・マルチプレックスIF運用に課題を感じている方
・臨床試験向け解析基盤を検討している方
・コアファシリティ運営担当者
・複数ユーザー環境での解析運用を検討している方
・空間プロテオミクスの臨床応用に関心のある方

Speaker

Tad George, PhD

Tad George, PhD
Senior Vice President, Biology R&D, RareCyte, Inc.

Tad George博士は、基礎研究、創薬、臨床応用にまたがる新規解析プラットフォーム分野において、15年以上にわたり市場開拓および技術開発に携わってきた研究者です。特に、革新的な解析プラットフォームを、研究用途から実際の創薬・臨床応用へと展開していく領域で豊富な経験を有しており、空間解析や細胞解析分野の発展に貢献しています。

RareCyte入社以前には、Biodesy, Inc.、DVS Sciencesにて同様のリーダーシップポジションを歴任。また、Amnis CorporationではDirector of Biologyを務め、細胞イメージングおよびフローサイトメトリー分野における技術開発にも従事しました。

学術面では、University of Texas at Austinにて生化学(Biochemistry)の学士号を取得後、UT Southwestern Medical Center at Dallasにて免疫学(Immunology)の博士号(PhD)を取得。その後、SeattleのImmunex Corp.にてポストドクトレーニングを修了しています。

現在はRareCyteにおいて、生物学研究開発部門を統括し、空間生物学(Spatial Biology)および高多重解析技術の臨床応用・大規模運用を見据えた技術開発を推進しています。

※本記事はRareCyte社公開情報をもとに作成しています。記載内容はウェビナー案内時点の情報です。

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