骨格筋における分岐鎖アミノ酸(BCAA)の代謝制御を調べるとき、タンパク質の発現量だけで、その働きを十分に説明できるのでしょうか。
BCAAの異化代謝は、BCKDH複合体のリン酸化状態によって調節されます。そのため、代謝制御機構を理解するには、タンパク質量に加えて、リン酸化などの翻訳後修飾を捉えることが重要です。
今回の無料オンラインセミナーでは、明治ホールディングス株式会社の角 公一郎 博士を迎え、ラウリン酸によるBCAA代謝制御の研究を題材に、全自動キャピラリーウェスタンシステムを用いたタンパク質解析の活用事例をご紹介いただきます。
BCAA代謝の制御機構を解き明かすには?
BCAAは骨格筋を含む全身のエネルギー代謝に関与し、その代謝異常はさまざまな代謝性疾患との関連が注目されています。
BCAA異化の律速段階を担うBCKDH複合体は、BDKとPPM1KによるE1αサブユニットの可逆的リン酸化によって制御されます。
こうした制御機構を調べるうえでは、タンパク質の発現量だけでなく、リン酸化状態やO-GlcNAc修飾に関連する変化を解析することが重要です。
また、実験条件や解析対象が増えるほど、定量性や結果の比較可能性、測定工程の効率化も検討すべき課題となります。
実際の研究で、全自動キャピラリーウェスタンはどう活用されたのか
本セミナーで取り上げる研究では、骨格筋細胞を用いて、中鎖脂肪酸の一種であるラウリン酸がBCAA代謝に及ぼす影響を解析しています。
研究の結果、ラウリン酸がO-GlcNAc感受性のBCKDH制御機構を介し、BCKDHのリン酸化状態を変化させ、BCAA酸化を抑制することが示されました。
この研究では、BCKDHのリン酸化状態やglobal O-GlcNAcylation(タンパク質全体のO-GlcNAc修飾)の解析に、全自動キャピラリーウェスタン技術が活用されています。
本セミナーでは、実際の研究事例を通じて、タンパク質の定量解析やリン酸化評価に、全自動キャピラリーウェスタンシステムをどのように活用できるのかを学ぶことができます。
講演内容
「BCAA異化代謝制御機構の解析における全自動キャピラリーウェスタンシステムの活用」
講演者:明治ホールディングス株式会社 ウェルネスサイエンスラボ 3G
角 公一郎 博士
骨格筋細胞を用いたBCAA代謝制御研究を題材に、BCKDHのリン酸化およびglobal O-GlcNAcylationの解析を例として、全自動キャピラリーウェスタンシステムの活用についてご紹介いただきます。
このような研究者におすすめ
- BCAA代謝や骨格筋のエネルギー代謝を研究している方
- リン酸化やO-GlcNAc修飾などの翻訳後修飾を解析している方
- タンパク質の定量解析や測定結果の再現性に関心がある方
- 従来のウェスタンブロットから測定工程の自動化を検討している方
- 全自動キャピラリーウェスタンの実際の研究活用例を知りたい方
開催概要
| 開催日時 | 2026年11月26日(木)12:15~13:00 |
|---|---|
| 開催形式 | オンライン(Microsoft Teams) |
| 参加費 | 無料 |
| 講演者 | 明治ホールディングス株式会社 ウェルネスサイエンスラボ 3G 角 公一郎 博士 |
| 主催 | プロテインシンプルジャパン株式会社 |
| 参加方法 | 事前申込制 |
関連論文
Sumi K, et al. “Lauric acid engages an O-GlcNAc–sensitive BCKDH regulatory node to modulate branched-chain amino acid oxidation in skeletal myotubes.” Journal of Biological Chemistry. 2026;302(9):113345.
DOI: 10.1016/j.jbc.2026.113345
研究の現場から、タンパク質解析の新たな可能性を考える
代謝制御機構を理解するためには、どのタンパク質が存在するかだけでなく、その状態がどのように変化するかを捉えることが重要です。
実際の研究で全自動キャピラリーウェスタンがどのように活用されているのか。BCAA代謝研究の事例を通じて、日々のタンパク質解析を見直すヒントが得られるセミナーです。
2026年11月26日(木)12:15~13:00開催・参加無料
製作者:プロテインシンプル ジャパン株式会社


